電気・ガスの選び方|新電力は結局どれ?
電気とガスは、スマホ代と同じで契約を変えるだけで下がる固定費です。生活は何も変わりません。ただしスマホと違って、選び方を間違えると去年より高くなることがあります。ここでは「どこが安いか」の前に、何を見れば失敗しないかを整理します。
結局どれを選べばいい?
結論:料金の安さより先に「料金の決まり方」を見てください。同じ会社でもプランの型で結果が変わります。
条件別の結論
- 電気代の変動が不安なら 固定単価+燃料費調整額に上限があるプラン上振れしにくいのが最大の価値です。最安ではありませんが、家計の計画が立てられます。
- ガスも同じ会社にまとめられるなら セット割のあるプラン電気単体の割引より、セット割のほうが下げ幅が大きいことが多いです。都市ガスのエリアが条件になります。
- 昼間ほとんど家にいないなら 夜間が安い時間帯別プラン在宅勤務が多い人がこれを選ぶと逆に高くなります。生活時間で答えが変わる典型です。
- 電気代を細かく見るのが苦にならないなら 市場連動型安い時期は大きく下がりますが、高騰時はそのまま反映されます。放っておける人向けではありません。
まず検針票(またはマイページ)を用意してください。「契約アンペア数」「月々の使用量(kWh)」「いまのプラン名」の3つが分かれば、比較の精度がまったく変わります。ここを見ずに選ぶと、だいたい損をします。
まず知っておく:プランの「型」は4つ
結論:会社名で選ぶ前に、この4つのどれかを決めるほうが早いです。
| プランの型 | 料金の決まり方 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 規制料金(地域電力の標準) | 国の認可が必要。燃料費調整額に上限あり | 変動を避けたい人/基準にしたい人 | 最安にはなりにくい |
| 固定単価(新電力の自由料金) | 単価は固定。燃料費調整額の上限は会社による | 安定と割安を両立したい人 | 上限の有無を必ず確認 |
| セット割(電気+ガス/通信) | 単価固定+まとめ割引 | 都市ガスのエリアに住んでいる人 | 片方だけ解約すると割引が消える |
| 市場連動型 | 卸電力市場の価格に連動 | 相場を見るのが苦にならない人 | 高騰時にそのまま上がる |
※プランの型は各社の料金メニューによって呼び方が異なります。契約前に必ず公式サイトの料金表をご確認ください。
いちばん見落とされるのは「燃料費調整額の上限」
結論:ここに上限があるかどうかが、実際の請求額を左右します。
電気代は「基本料金+従量料金+燃料費調整額+再エネ賦課金」で決まります。このうち燃料費調整額は、火力発電の燃料価格に応じて毎月変わる部分です。
地域電力の規制料金にはこの燃料費調整額に上限が設けられています。一方、新電力の自由料金プランでは上限がない場合があり、燃料価格が上がるとその分がそのまま請求に乗ります。2022〜2023年の燃料価格高騰では、大手電力でも上限撤廃に踏み切る動きが相次ぎました。
つまり 「単価が安いプラン」=「請求額が安いプラン」ではありません。単価表だけを見て決めると、ここで足をすくわれます。
公式サイトの料金ページで「燃料費調整額」を検索してください。上限について書かれていなければ、上限なしの可能性が高いです。問い合わせて確認する価値があります。
契約前に確認する5項目
結論:この5つを埋められれば、比較サイトのランキングは見なくても判断できます。
- 供給エリア — 住んでいる地域が対象か。同じ会社でもエリアで料金が違います
- 燃料費調整額の上限 — あり/なし。無い場合は変動リスクを自分で負います
- 解約金・違約金 — 1年未満の解約で数千円かかるプランがあります
- セット割の条件 — 都市ガスのエリア、同一名義、同一住所などの条件
- 支払い方法 — クレジットカード払いに対応しているか(ポイント還元が変わります)
ガスもまとめるべき?
結論:都市ガスのエリアならまとめる価値があります。プロパンガスなら別の話です。
都市ガスは自由化されていて、電気とセットにすると割引が乗ることが多いです。一方、プロパンガス(LPガス)は自由化の枠組みが異なり、料金も供給会社ごとに大きく差があります。賃貸でプロパンの場合、契約先を自分で選べないことも多いので、まず自宅がどちらかを確認してください。検針票に「都市ガス」「LPガス」と書かれています。
切り替えの手順
- 検針票で「契約アンペア数」「使用量(kWh)」「現在のプラン名」を確認する
- 供給エリアと燃料費調整額の上限で候補を2〜3社に絞る
- 解約金の有無を確認する(今の契約・新しい契約の両方)
- 新しい会社に申し込む。今の会社への解約連絡は不要
- 切り替わるのは次回の検針日から。だいたい2週間〜1か月後
各社の比較表について
準備中です
各社の単価・キャンペーン条件は改定が頻繁で、編集部で確認できた内容だけを載せる方針のため、個社の比較表はまだ公開していません。確認が取れ次第、このページに追加します。それまでは、上の「型」と「5項目」で候補を絞ってください。
電気を切り替えると、停電しやすくなりませんか?
なりません。電線や電柱の設備は今までどおり地域の送配電会社が管理します。切り替わるのは「誰から電気を買うか」という契約だけで、送られてくる電気そのものは同じです。
工事や立ち会いは必要ですか?
ほとんどの場合は不要です。スマートメーターが未設置の場合のみ交換工事が入りますが、原則無料で、立ち会いが不要なことも多いです。
いま契約している会社への解約連絡は自分でしますか?
不要です。新しい会社に申し込むと、そちらが解約手続きまで進めてくれます。ただし解約金がかかるプランの場合、その負担は自分持ちです。
合わなかったら元に戻せますか?
戻せます。地域の電力会社にも再契約できます。ただし以前と同じ料金プランには戻れないことがあるため、切り替え前のプラン名を控えておいてください。
賃貸でも切り替えられますか?
電気の契約者が自分であれば切り替えられます。物件によっては管理会社が一括契約していて変更できない場合があるので、検針票の契約者名を確認してください。